第12回総会会長挨拶
平成26年11月1日
高知大学教育学部附属中学校
同窓会会長 上久保 隆介
上久保でございます。ご紹介をいただきましたように、平成25年から当会の会長職を務めさせてさせていただいております。
この総会、まず冒頭には黙祷がございました。これは声を立てずに、心を込めて先に旅だつ方々に語りかける行為であります。
皆様方は、どなたを念頭に描かれたのでありましょうか。私は、まずお二人のお名前を申し上げて哀悼の意を表したいと思います。
そのお一人は、真鍋傅一先生であります。先生は母校の校歌を二度にわたり作曲されました。そしてこの同窓会出席を楽しみにされ、総会の定期開催が話題になった際には、「4年5年に一度は辛い。毎年か、せめて2年に一ぺんにしてもらわんと、もうこれで会えんなるぞ」と朗らかに語られました。
もうお一方は、前会長の宗石雄久さんであります。お父様から二代にわたり母校の写真屋さんとして親しまれてまいりました。来年の創業80年を前に、いまは三代目のご子息が跡を継いでおられます。後進のために会務を精力的にこなされ、「附中はまっことよい学校や」というのが口癖でありました。
ご冥福をお祈りしたいと存じます。
さあ、いよいよ第12回の同窓会総会でございます。時代にかなった会則の修正案などをご審議願います。恩師の先生方や母校の副校長先生、錦繍の行楽最適期の連休初日にかかわらず、遠路近傍ご出席を賜った会員の皆様方には、こころから感謝を申し上げます。ありがとうございました。
次回総会は、変則的に3年先の平成29年の開催を提案いたします。これは母校創立70周年に呼応した記念の祝典となります。その際には、次代に向けて、会員の方々に新たなご負担をおかけしない方法で同窓会基金を創設するなど、掲題とする事業計画を粛々と実行し、成果を皆様方にご報告できることを何よりの楽しみといたしております。
同窓会と懇親会
平成25年7月吉日
同窓会会長 上久保 隆介
会員の皆さまによる全幅のお支えをえて、宗石雄久前同窓会長は財務基盤の確立を成し、同窓会総会を二年に一回開催するという、定時開催の原則を宣せられました。母校の開校記念日と文化の日に近接する好日を捉えて、平成26年11月1日土曜日には夕刻から、高知会館で第12回同窓会定期総会と懇親会が催行されます。
皆さまから同窓会運営を付託される役員理事会には、いくつかの克服すべき課題も見えています。まず、総会懇親会になるべく多くのご参加がえられる装置を準備すること。その核心は、若年卒業生の同窓会離れをどう止揚するかの課題とも無縁ではありません。思いおこせば私にも、こうした会合に足が向かなかった時期があります。想像が膨らむ気詰まり感や堅苦しさ、世代をこえて果たして心底楽しくひと時が過ごせるだろうかといった閉塞感や不安感。そんな事々が、同窓会参加を遠く隔絶させる言い訳となってしまいました。これは、一万人の個性を擁する同窓会そのものが、如何ほどの価値を会員に示すことができるのか、という宿意と不可分に繋がるものと思われます。
そんな前提にそって、同窓会総会や懇親会のよるべは、我がこころの故郷というべき、母校の歴史性と同時代性を認め合い結び合う、居心地のよい共感の場を提供することにあるとするのが、私たちの依ってたつ現下の到点であります。総会と懇親会に参加されることで、縦横に信頼のネットワークが自在に育まれることを、役員理事一同、切に願わずにはいられません。
前会長の残任期間を承けた、この執行部に与えられる時間は多くありません。先におこなわれた会則第11条②に準拠する総会では、会長役員選任と理事委嘱のほか、将来を見据えた会則や帳票類の整備を申し合わせています。実務を通じてヴィヴィッドに、些かでも高知大学教育学部附属中学校同窓会の発展と紐帯の強化に資すべく尽力することを、茲にお約束いたしたく存じます。
会員の皆さまにおかれましては、この新役員理事でともに歩むつたない世話人の集いではございますが、なに分のご支援をたまわりますようお願い申しあげ、新任のごあいさつといたします。